小学校4年生の教室で読み聞かせました。
クラスの子供たちの中にも「禿げているお父さん」を持っている子供たちが何人かいたので、『傷ついたりするかなぁ?』とも思いましたが、お話の内容がとてもいいと思ったので、思い切って使用しました。
周平が図工の時間に描いたおとうさんの似顔絵。皆は「周平くんのお父さんかっこい〜」と言ってくれるけど、周平はその絵を見る事が出来ません。だって、お父さんの本当の姿は・・・。
忌野清志郎さんの作品という事で、興味を持って借りてきました。そう言えば昔、お父さんをテーマにした歌を歌っていましたね。あれと関係があるのかないのか、出版年等を確認していないのでわかりませんが、彼の伝えたいメッセージは共通のものと思われます。
そう、「おとうさんってかっこいい」です。
家ではゴロゴロしてたって(周平のお父さんはゴロゴロしていませんが)、禿げてたって、お父さんはかっこいいんです。家族を守るため毎日働き、そして全力で子供を愛している・・。
禿がなんだ!ちっとも恥ずかしい事じゃないぞ〜!!
大好きなお父さんなのに、禿げを恥ずかしい気持があった為か「フサフサのお父さん」を書いてしまった周平。
でも、最後に 大好きなお父さんをかっこいいと思えた場面がとても微笑ましく温かく、素敵な作品です。
小学生以上の読み聞かせに向いていると思います。