せな けいこさんの切り絵絵本です。
男の子が保育園に行くことになります。勿論、お母さんは帰ってしまいますよね。離れたくない男の子はあーんあんと泣き出します。
すると、保育園にいた子供たちもつられて泣き出して、そこは海になってしまいます。
子供たちは魚になってしまいます。でも、きっとおかあさんは捜して、網とバケツを持って助けに来てくれるよね?
あたたかい、切り貼り絵で描かれるエピソード。
私が小さいときにも家にこの絵本がありました。
私自身の保育園での思い出は多くはありません。覚えているのは母親が迎えに来てくれたときのうれしさ。その反対に迎えが遅いとき、ひとりずつ他の園児はうれしそうに帰っていくのに取り残される不安。
子供の気持ちがよく分かっている絵本だと思います。
全体に明るく描かれているのもいいですね。