「天使のかいかた」というタイトルと可愛らしいピンクの表紙がキュート。
女の子向けと思いつつ、図書館で借りましたが、年長の息子も読んでほしがり、
読み聞かせ始めたら、小2の息子もやってきて、一緒に読みました。
団地住まいでペットを飼えない小学生の女の子・さちは、野原で天使を拾い、飼い始めます。
天使の食べ物はさち自身のお話でした。
でも、クラスにやってきた転校生・きのこちゃんとの接し方に迷い、
自分の気持ちが分からなくなったさちは、天使にお話が出来なくなって・・・。
天使が飼える、なんて思ってもみませんでした。
息子達も興味津々。
特に食べ物がさち自身のおはなしで、
ウンチは流れ星に変わる金平糖だなんて「ほぇ〜」ですって。
きのこちゃんとの場面では、黙ってじーっと聞いていました。
マイペースに見える息子達だけど、どんな気持ちで聞いていたのかしら・・・。
私は小人や妖精の本に夢中だった時期がありました。
親や友達にどう思われるかを心配することなく、
安心して気持ちを話せる相手が欲しかったような気がします。
天使はいるのだと、大人になった私は思います。
弱気な自分の背中を押す、もうひとりの自分が天使なんじゃないか、そんな気がします。
可愛らしいだけでなく、ちょっとキュンとなる、素敵なお話でした。
お友達との関係に揺れ動き始める小学生位の女の子、そして男の子、
昔、女の子だったお母さんにもおすすめです。