貧しくて、絵筆も買うことができないけれども、天才的な絵の才能があるマーシャン。ある日、仙人が現れて、一本の魔法の筆をくれるのです。それから、彼が、貧しい人々のために、その筆を使って大活躍をするお話です。
マーシャンが、筆を武器に、悪い役人達をやっつけてしまう、勧善懲悪な痛快娯楽絵本です。貧しい人々のために、ひたすら絵を描き続けるマーシャンは、正義の味方といえるでしょう。
彼の素晴らしいところは、筆のない中、木の枝や、草の根など自然の中で、ひたすら日々絵の練習をして、人並みはずれた努力をおしまなかったことです。そんな彼を選んで、仙人が現れたのです。さりげなく、努力の大切さを教えてくれています。
中国の民話をいかにも中国らしいイラストで楽しむことができます。子供たちには、目新しいタッチが、結構新鮮な感じがし、お話も面白いので、下の子も最後まで惹きこまれてたのしんでいました。