子供のうちに自分の好きな事、得意な事が見つけられるって、とても素晴らしくて、恵まれている事ですよね。また、好きな事、得意な事に夢中になれるのって、すごく素敵な事ですよね。
でも、大人の尺度で物を判断してしまうと、そんな折角の子供の可能性を潰してしまいます。
ジョニーは、理解のない大人たちに囲まれながら、いじめにあいながらも、スザンナとジョーという(猫も?)協力者を得て、時計作りを成功させます。
最終的には、両親や周囲の賞賛を浴び、一目置かれるようになるので良かったのですが、それにしても、両親も先生も、そんな風に言わなくても…という感じでした。子供の存在、子供の意見を軽んずるのは、時代のせいだけであってほしいと思います。
最後に会社を作る…という発想は、海外らしいと思いました。
大人は、子供に対して無関心ではいけない、子供の可能性を摘んではいけない…と思わせてくれる本でした。
そして、どんなに苦境にあっても、逆風に吹かれても、自分を信じてやり遂げれば、道は拓かれるということを子供に教えてくれる本でした。
所々にある吹き出しは、なかなか面白い演出です。