40年も前に描かれていたのが驚きです。今の世の中そのもののお話。作者の周りでも起こっていたことなのか、未来はこうなるとの予測だったのか・・・。
ちいさなおうちを囲む絵が細かくて魅力的。季節の移り変わりや、田舎が大都会になっていく様子がとてもよく表されています。子供たちも、あれこれ見つけるのが楽しいようです。
長女は「おうちがかわいそうだね。」と感じたようですが、とても深い内容です。ちいさいおうちは、やっぱり自然の多い田舎が一番だと思い、引っ越せて幸せそうですが、また何十年、何百年後には同じことになるのではないかという不安も残りました。我が家の周りはかなりの田舎だと思いますが、やはり道路が大きくなったり、あちこちで工事などされています。便利になるのを求めながら自然を残していくというのは、本当に難しいことだと感じます。誰の周りでも起こりうる問題、その中で、本当に大切なものは何かを忘れないで考え続けていかなければなりませんね。