色々な読み方があっていいと思います。何人かの読み聞かせを聞きましたが、教え子の一人の、リズミカルな読み方が好きです。「あーったとさ あったとさ ひろいのっぱらどまんなか きょだいな ピアノがあったとさ」 こんなピアノとかせっけんとかは実際にあるわけがないから面白味が倍増するのです。読んでいる本人が楽しそうに読んでいれば子どもも楽しくなること間違いなし。巨大な扇風機に飛ばされた子ども達はそれぞれ親の腕の中へ帰って行きました。初めから登場していた狐が最後には見られません。どこへ行ってしまったのでしょうか? 最後のページにはいないけれど、狐も森の親狐のもとへ帰ったのだと思います。裏表紙はそう思わせる場面になっています。
長谷川・降矢コンビの絵本はどれも展開が面白く、ダイナミックで大好きです。