ADHDという言葉は最近よく耳にします。先日もテレビで発達障がいの特集が組まれていました。
私も、子どもに携わる仕事をしている中で、診断はされていなくても、ADHDやアスペルガーなどに似たお子さんに遭遇することがあります。
衝動的で、気が散ってしまい、集中力が散漫になる特性などが絵と文字でよりわかりやすくコウタ君を通して理解することがあります。
はやまわしのビデオのよう・・
色々な音が全部耳に届いて、感覚過敏になる方も多いとテレビでも言っていましたが、まさに友達の筆箱もロボットみたいなふでばこ表現しています。普通ならそこまでは気にならないあらゆる音が全て気になってしまうのでしょう。
呪文のように繰り返されるオチツケオチツケ
カタカナで書かれたこの呪文
わかっているのだけれど、ジュンバンが守れなくてブランコから友達を押してしまう。
ボクハワルイコナンダ
コウタもお母さんの辛さも伝わってきました。
ずっと辛かった母の気持ちもADHDですと診断された瞬間に心が少し晴れてきたのが絵を見てもわかります。
淡いブルーで虹がかかったそのページは、診断がついたことでこれからの道が開けたような気持ちもあったのではないかと思いました。
絵本の中でお医者さんがコウタクンのことを
「ブレーキのききにくい車にのっているようなものなんだ」
と表現されています。
算数の苦手な車、音楽の苦手な車、
みんなの苦手を車に例えてあるのがとてもわかりやすいです。
そして、この車を上手にのれば結構すごいらしいと・・
ADHDの特性をコントロールしながら付き合えば大丈夫だと子どもにでもわかりやすい説明がとても心に残りました。
ワルイコジャナインダ
最後の一文、これはきっと私たちに訴えかけているのでしょう。
我慢できない、すぐに手が出る、友達からおもちゃを取り上げる・・
変わった子!
そんな見方をしてしまっている人は多いのでは?
私自身、仕事上でも偏った見方で見ていないか時に振り返る必要があると感じます。
とても勉強になる一冊でした。