『おまえうまそうだな』、『きみはほんとうにステキだね』『あなたをずっとずっとあいしてる』の恐竜4部作の2冊目。
このシリーズ、大好きです。
この本を、6年生のクラスで読み聞かせしてきました。親の子どもへの思いや、友情など、6年生だから感じるものがきっとある、そう思って、この本を選びました。
でも、実は、直前までこの本を読むかどうか迷っていました。というのは、何度読んでも涙が出てきてしまうから。それでも、このお話を聞いてもらいたいという思いのほうが強くて、読んできました。
読み始めて、最初のうちは、ちょっとザワザワ。でも、だんだん、読み手のほうを、じっと見ている子が増えてくるのが、わかりました。そして、クライマックスの終わりの3ページでは、教室の中がシーンと静まりかえりました。そして、ラストの2ページ。やはり、涙腺がゆるんできましたが、じっと堪えて読みました。でも、堪えるために、
おまえの かおを みて いいたかったよ。
『ありがとう』って。
ほんとうに ありがとう…
の部分を読むのが、少し早口になってしまいました。う〜ん、私って未熟だ。それに、この部分、子どもたちの顔を見て、読みたかったのだけれど、子どもたちの顔を見たら、余計に泣けてきちゃいそうで、本のほうを見ていました。でも、読み終わると、それまで前を向いていた子でも、うつむいていた子がいたから、ウルウルっときた子がいたのかもしれません。
ストーリーも素敵ですが、絵の独特の雰囲気も好きです。
中学1年生の息子、小学5年生と小学3年生の娘、年少さんの甥っ子も、この絵本が好きです。