2011年度読書感想文全国コンクール小学校低学年の部課題図書。
りくくんとアンドレくんが、学校の池で見つけたカッパのおはなし。
アンドレくんのたどたどしい日本語の「イケノオイ」(池のにおい)が
そのカッパの名前となった次第。
手の上にのるほどの小さなカッパを飼いたくなったりくくんの奮闘が描かれます。
いろいろな工夫になるほど、と感心しました。
後半には、そのイケノオイとの交流の中で、素敵な展開となります。
学校の池に住んでいるという、そのいい按配の距離感がキュート。
「学校でいちばんよくきこえる音、なあんだ。」というイケノオイの問いに対する
答えが素敵。
小学校関係者なら胸がキュン!としそうです。
明らかに外国人のアンドレくんが、違和感無くクラスメートというのも、
今風ですね。
アンドレくんのTシャツの「amigo」はスペイン語で友だちの意。
池のほとりにいっぱい描かれたアジサイの花とともに、
絵で語られる情景も素敵でした。