幼年童話の類に入るのでしょうか。あまりに読み応えがあったので、自信がありません。
ユカは1年生の時にパパを亡くした3年生(だったと思います)。
寂しくなると、ときどき魔女になります。日曜日はママと魔女ごっこで、いっせいにお洗濯したりお掃除です。
パパと買った家のローンを払うため、ママは夜勤のある病院へ転職します。夜の留守番は案外いけたのですが、ママが。
もう途中から涙が。どちらも頑張っている姿に切なくて感動して。
薄い本で、よくこれだけ内容の詰まったものを書いたものですね。いっぺんで作者のファンになりました。
子どもの葛藤や成長も心を打ちますが、大人としてお母さんがリアルでした。ちょっとファンタジーが突然始まって終わる気がしますが、これは頑張っているお母さんへのエールにも思えます。
聞けば娘も涙ぐんだとか。
どこでグッときた?と聞いたら、似たようなところを言って、親子なのかツボなのか、おもしろかった。
挿絵は、「つるばら村」の中村悦子さん。繊細できれいな絵は、すぐ!娘をとらえました。