塗り絵帳の絵のように輪郭のはっきりした今風の絵柄。
色遣いも現実的です。
しまいっぱなしにされていた新品のクレヨン。
ある日、きいろくんが飛び出して画用紙に線を描き始めます。いろいろなカラフルなクレヨンたちも好きなように絵を描きますが、くろくんは出番がなく仲間に入れてもらえません。
しかし、みんなが勝手気ままに描いた絵はとんでもないことに。。
仲間はずれのさびしさがよくえがかれていると思います。
子供の頃、だれでも経験があるあのばつの悪さ。
冷たい空気。いたたまれませんよね。
しゃーぷぺんしるくんの機転で、くろくんは窮地を脱します。この「シャープペンシル」という小道具の用いられ方は斬新ですね。
最後に仕上がった絵は気持ちのいいものでした。
少々、ストーリーが説明的すぎるかも、と思いましたが子供にはわかりやすいと思います。
ぜひ、幼稚園や小学校に入る前に読んでもらいたいです。小さなものたちの小さな社会でもお互いを認め合うことは必要だと思います。