源平絵巻物語といいながら、後半は義経のことが中心になってくるように感じました。
この巻では頼朝に追われる立場になった義経が平泉を目指して旅をします。
この場面もお芝居やドラマなどではよく演じられる場面であり、日本人にとっても馴染み深いエピソードだと思います。
義経と弁慶の絆の固さと、弁慶が義経を思う深い気持ちに心が熱くなる方も多いでしょう。
船宿の主人の機転の利かせ方に義経の人気を感じますし、命が助かる時の神かがり的な出来事を読むと、
義経も日本人に好まれてきた伝説的な人物なのだということを改めて思いました。
絵も素晴しいです。