日本昔話を思わせる、けっこうよく出来たお話だと思います。
ある夜、医者のずいとん先生のもとを尋ねて女がやってきます。
女の子供が病気で苦しんでいるとのこと。
実はこの女が…と、とと。書いてしまうと、絵本を読んだときの楽しみが減ってしまうかな?
とにかく、お話の中に、山がいくつかあって、「どうなるんだろう」とわくわくしながら読ませてもらいました。
知恵比べのお話って、シーソーのように、勝者がころころ代わるので、気が抜けません。
でも、そこが醍醐味なのですよね。
しかし…。
ずいとん先生、たちのよくない先生というわりには、
大事な玉をほっといて、コレラの患者の為に駆けつけるなんて、
けっこういいやつじゃないの。
なんだか、変なところで、感心してしまいました。