「やかましやのヤカちゃん」が「番ねずみのヤカちゃん」と呼ばれるようになったのは…?
声の大きさに大笑いしたり、ドキドキしたり。 繰り返しあり、うたありの楽しいお話!
ヤカちゃんのお母さんは、子ども達をひとりだちさせる前に 「ねずみとり」と「ねこ」のことをうたにして聞かせます。 これがのちに、ヤカちゃんのピンチを救うことになります。未知のものに遭遇した時、「なにかがキュッっと」ひきとめ、「ヤカちゃんの耳に、お母さんの歌がきこえて」きたのです。
母親である私は、お母さんのうたが子どもの知恵となり、窮地を脱する力になることに共感しながら読んでしまいます。 私の場合は、うたではなく「こどもの本」がそれにあたるかな、と。一緒に本を読むことの中で、何かが子どもの中に残り、何かの折にそれが力になるのではないか、と。私が直接教えられないことは、子どもが成長するにつれてますます増えることですし…。
このおはなしは、目でおはなしを追う童話というより、読んであげたい、聞いて楽しんでほしい本です。我が家では、ヤカちゃんのセリフだけ長男に読んでもらいました。声の大きさがぴったり!なので(笑)。