動物たちのニッコリ谷小学校のPTA主催の感謝祭のお話です。
仕切り屋のブタのパトシーPTA会長が働き者のアヒルのアルバートに次々と用事を頼みます。
テーブルを作ったり、七面鳥の折り紙を作ったり、掃除をしたり…、一つ終わるごとに次のことづけが届きます。
アルバートは器用に次々と片づけていくのです。
アルバートが可哀そう、なんと自分勝手なPTA会長。
仕事を終えた夜、「野菜の収穫はどうするのでしょうか?」と、今度はアルバートからパトシー会長にお手紙。
会長からの要件が手書きなのに、アルバートが送った手紙はタイプライター(昔のワープロだよ)。
なんと律義なアルバートでしょう。
これにはパトシー会長もびっくり。
みんなで野菜を収穫して、無事に感謝祭は終了…。
と思ったら、パトシー会長は次の計画を思いついたようです。
この絵本、「風来坊シリーズ」や「落語絵本シリーズ」の川端誠さんが訳しているのがとても印象的。
裏表紙にはアルバート特性のカボチャパイの作り方が丁寧に描かれています。(アルバートは手伝いに来ないそうです)
面白みたっぷりの絵本ですが、PTA役員経験者としてはひとつ言っておきたいことがあります。
こんなPTA会長いませんよ(自己弁護)。
次々と用事を片づけていくアルバートは小学校の用務員さんのようです。
ひょっとして、パトシーさんを校長先生とした方が良かったのでは?(校長先生ごめんなさい)