この絵本を広げると女子校時代を思い出します。あのころは何をするにも友達と一緒でした。金魚の糞みたいにぞろぞろついて回りました。そしてよせばいいのに探検と称して場違いなところへ出かけ、とても恐い思いをしたことがあります。あのときほど学校や家がありがたいと思ったことはありません。
幼児にはリズミカルな文章がたまらなく嬉しいようです。毎日「読んで読んで」と攻められます。発見のある挿絵も「読んで読んで」の原因と思います。気配りのあるしゃれた挿絵が間断なく続きます。
娘は「ながーいおなかをゆらゆら」のシュニッツェルが大好き、私はハンサムな「ぶちいぬポッツ」のファン。親子それぞれに楽しめる素敵な素敵な一冊です。