これは楽しい絵本です! テリア犬マクレリーのお散歩に仲間の犬たちが次々に加わっていくというお話。展開自体は結構よく見聞きする古典的なものですが、1ページ1ページに見どころがたくさんあるのです。犬たちの表情、構図の取り方、まわりの風景、言葉のテンポなどなど、あちらこちらに小さな子どもたちにはたまらない魅力がたくさんつまっています。
太っちょの猫クローが登場するところで、お話は急展開! このクローの顔つきが、また何とも言えず怖いけど愛嬌があったりして。(このページをのぞく娘のニッとする顔がかわいくて、ここになると私は彼女の表情を確認してしまいます。)クローの声の出し方は、演出のしがいがありますよ。最後のページもすごくかわいい! ちょっとほころびたブランケットをかぶり、かごの中からのぞくマクレリーがたまらなく愛しくなります。娘もきっと同じように感じているのかな。いつまでも、いつまでも、ずーっと最後のページを眺めています。