まさるが勉強していると、とっても不思議でステキな出来事が起こります。
勝手に動いて問題を解いてくれる『はかせ』という名のエンピツ。最初は『ラッキー』と思っていたまさるですが、段々と、はかせVSまさるの戦いが始まります。
授業で『はかせ』を使うと、すぐに漢字を覚えてしまうので、なんとしてでも勝ちたいまさるは、授業中は『はかせ』を使わずに一生懸命勉強します。
『はかせ』に勉強以外のことも教えてあげたいと思い、ノートにたくさん書き留めます。
『はかせ』と別れたくないために色々な方法を考えます。
別れの場面では、なんとも切ない気持ちにもなります。
最初は『ラッキー』だけだったはずなのに、いつのまにか、負けたくない!と勉強をして、相手のためにも何かをする、物を大切にする、この絵本には色々な意味が込められているのでしょう。
最後にはまたまた『ラッキー♪』
新しい出会いがありました!
子どもにとって大切な内容なんだけど、おも〜く感じないのは、この作者である、山岡ひかるサン。
なんと! 紙とカッター、のり、のりをふきとるための筆のみを使用した、切り絵ですべてのページが表現されています。私は最後の作者紹介を見るまで気付かなかったのですが、読み返してみると、隅から隅まで切り絵です。それだけでも感動ですよ。