広い広い大地で、動物たちが集まって、
ルーのお母さんを食べたライオンの裁判を始めます。
動物たちは冷静に淡々と意見を述べていきます。
それぞれの言い分はもっともで、
結論は、「ライオンは自然界を守るために狩りをする、よって無罪。
しかし、お母さんを食べられたルーの子供の気持ちはわかってあげましょう。」優しさ溢れる名裁判官でした。
そして、動物たちは口々に「いい裁判だった。」と納得していました。
妙に腑に落ちたすっきりした気分になりました。
自然界の掟に従って生きている動物たちは、
それぞれが役割を担っているのですね。
自然の壮大さを感じました。
そんなことも、岩の上のいちじくの木はお見通し…。
あべ弘士さんの挿絵が、動物や大地の様子を
素晴らしく描いていて、親子で感じ入りました。
もっとお兄さんになったら、じっくり読んでほしい本です。