ある日、ねずみにかじられたじゃがいも。にんじんは青くなるほど怖がるけれど、夜になるとねずみはまたやってくる。台所の調理器具達も力をあわせてねずみを追い払おうとするけれど、ついにじゃがいも達に近づいてきて…。
本当にハラハラドキドキします。子どもはもっとドキドキするのではないでしょうか。見開き一面に描かれたねずみ(文章もない!)の怖さといったら…。いや、絵は結構可愛いんですけどね。
一昔前は日本中の台所で、こんな息詰まる攻防戦が行われていたのかもしれないですね。
息子はストーリーがどこまでわかっているのか不明ですが、そこそこ好きな様子。じゃがいもがキャベツの葉の包帯を巻いてもらうところに、興味があるみたいです。あと、調理器具達ががちゃがちゃどんどんする所が好きなようです。
ハラハラドキドキと書きましたが、面白く読める絵本だと思います。子どもに嫌われがちなたまねぎさんのおかげで、みんなが救われるラストもいいですね。