お肉や骨が大好物という犬の習性がおっとりユーモラスに描かれた作品。犬好きな人に絶対おすすめです。うちでは娘が大喜びし、「犬さんの本」といえばマクレリーの絵本になりました。ちょうど、骨の形をした犬用スナックを愛犬に食べさせる役に夢中になっていたこともあったかもしれません。犬たちの名称がかわいらしく(わたしは「おすもうモース、ほっそりおやせのマロニー」がお気に入り!)、リズムのある文章も魅力的です。
このシリーズはいろいろなところですごく評判が高く、いったいどんな作品なのか興味津々でした。ニュージーランドのベストセラー絵本なんですね。米国ではシリーズ4冊すべてペーパーバックになっていて、ポスターまで発売されています。(ペーパーバックになること自体、ある意味、人気絵本の証拠!)よい絵本の要素のひとつ=長く読み継がれている=をらくらくとクリアしている作品なので、秀作絵本に違いないとは思っていましたが、実際読んでみてな〜るほど……。設定といい、テンポといい、展開といい、何でもないことが味わい深く表現されていて、作者のセンスに魅せられました。まだシリーズ3のこの作品しか読んでいませんが、早く1と2が読みたいな〜。(現在注文待ちです。)
第3作はニュージーランドでは切手にもなったそうです。