絵本は新聞や雑誌に紹介されているものを読ませるようにしています。ブッククラブの情報にも気をつけるようにしています。でも最近は、それだけではいけないと思うようになりました。
この絵本は下の子が図書館で見つけたものです。私は聞いたことのない絵本だったので「返しましょうね」と言いました。私が知らないものには近づけたくないからです。でも子どもは手を離しませんでした。そのうち諦めるだろうと思って、「お兄ちゃん読んでみて」と頼みました。
私が雑誌を読んでいると、お兄ちゃんが来て「ママ読んで」と言いました。仕方なく読んであげました。下の子は私の膝に乗って聞いていました。上の子は横に座り、早く片づけようとする私に「ママもっとゆっくり」と言いました。下の子は絵本を押さえていて、なかなかページをめくらせてくれません。
結局、渋々借りることになりました。2週間の期限いっぱい毎日読まされました。お陰で本物の絵本に巡り会うことができたと思っています。子どもの目と心をよく知っている人でなければ作れない絵本です。読みやすく覚えやすいお話にも感心しています。開くたびに新しい発見があります。子どもたちの目を信じることができず、自分の目も忘れ、有名人などの意見に頼っていた自分が本当に恥ずかしくなります。