長男が2年生になると、読書の宿題が毎日でるようになりました。
本が大好きな長男は読んだ本を、嬉しそうに読書カードに書いています。
100冊を超えたあたりまでは、クラスで1番だったようです。ところが、200冊近くなり、負けず嫌いのお友達に
抜かされたようです。
私は「自宅にはもっとたくさんの本があるのだから、お友達に負けないように読んだら?1番になれなくて
悔しくないの?」と聞いてみました。
すると…。
「お母さん。僕は1番になれなくても全然悔しくないよ。だって、友達と競ったりするのは苦手だから。
それに、本はね、楽しんで読まなくちゃ。誰かと競って読むものじゃないよ。だから僕は、その日読みたい本を
読みたいだけ読むんだ」と言い、今もそのスタイルを続けています。
ゆったりした性格で、本が大好きな長男らしい考えだなぁと、親ながら感動しました。
そんな長男が、5月に入ったある日。
学校から、目をキラキラ輝かせて帰宅しました。
「お母さん。学校の図書ラウンジで、5月のおすすめ本は【ともだちや】なんだよ。図書職員の先生が読んで
くれて、とっても面白かった」と話してくれました。
私は(長男が幼い頃、ひとりで先に読んでいたので)内容は知っていましたが、「じゃあ、今度一緒に読もうね」と約束しました。
6月に入った今日。
次男(5ヶ月の赤ちゃん)をパパに少しだけ面倒見て貰い、長男と一緒に【ともだちや】を読みました。
長男は「お母さん。おおかみって怖い(悪い)ヤツかと思ったら違うんだよね。宝物あげてたよ。
僕、あのシーン心があったかくなれて好きだよ。それに、きつねが大事そうにミニカーを持ってるラストも
素敵だね」と言い、お気に入りのページは何度も見入っていました。
こうして、長男の読書カード、369冊目には【ともだちや】と書くことができました。
私と長男にとって、温かい時間が過ごせた、思い出の1冊になりました。
ありがとうございます。