インパクトのある絵。悲惨な現実。突きつけられる責任。読んでいて息苦しくなってくるような重い本です。
たぶんすんなりとは伝わらないと思いながら、小学5年生のやんちゃな男の子たちに読んで聞かせました。案の定、リアルな絵や奴隷たちの裸に大笑いしながら見ていましたが、それを咎めることもなく、ゆっくりページをめくっていきました。
長いので全文は読まず、わかりにくいところは補足し、絵を見せること、ゆっくり想像させることに重点を置いて、見せていくと、少しずつ子供たちの表情が変わっていきました。
どこまで伝わったかはわかりません。できれば、一人二人を相手にもっとじっくり絵を見ながら語り合いたい。高学年から中学生のお子さんとはぜひ一緒にページをめくって欲しい絵本です。