大好きな宮西達也さんの回文絵本の第3弾。
第1弾が原始時代。
第2弾が宇宙時代。
ときて、今回は時代劇なのですが、ラストのようです。
全文章が回文なので、文章自体を子供と楽しめる作品です。
今回も回文を募集して創作されているのですが、流石に3回目となると、これが回文というようなものもあり、ちょっと苦しい展開かなと思わざるを得ませんでした。
ただ、回文って、自分も小さい頃はまった経験がありますが、これだけ沢山あると夢中になる子も多いことだと思います。
「かつらがらっか」
「たいふうびうびうふいた」
「たつまきまった」
あたりは、回文の新しいスタンダードを感じさせるものだと思いました。
物語は、しぶいぶしの家の主が、イカの恰好をした忍者にさらわれるシーンから始まります。
8人も子供がいて、捜索開始。
見つかったものの、竜巻が舞い、武士と忍者の戦いが展開するというものです。
武士がかつらというのが、宮西さんらしい発想だと思います。
絵も楽しいし、回文を子供と言い合うという楽しみもある、オススメの絵本です。