出版社は文芸春秋さんなので、一見大人向けの小説なのかな?と思いきや、実は副題に「Shool and Music」とあるので、児童書とまではいかないまでも、(登場人物たちの年齢から推察すると)中高生向きに書かれたお話だと思います。
ただ、ライトノベルといっていしまうと語弊があるかな。どちらかというと思春期の子どもたちがモデルの文学小説です。
佐藤多佳子さんのデビュー作『サマータイム』は、大好きな作品です。
このシリーズは、かなり「サマータイム」よりの音楽に浸っている物語なので、特にお薦めしたいのは、本も好きだけど、ずっと音楽をやり続けている人かな。
普通に読んでも面白いですが、やはり音楽の知識がある人の方が、倍面白いと思います。
内容は、表題作のほか4編が収録されています。