小学校のおはなし会で読みました。
昔話の再話絵本です。
旅人が山道に迷い、やっと見つけた館。
そこで泊めてもらったものの、次の日、女主人に留守番を頼まれます。
条件が一つ。
奥の部屋は見ないこと。
そう、昔話によくあるシチュエーションです。
そして、やはり、我慢しきれなくて、のぞいてみると、
次々と不思議な光景が。
桜、緑の田んぼ、海、たき火、泉…。
女主人の正体が、鶯というのも、実に幻想的です。
梅の花に鶯、初春にぴったりの題材でした。
片山健さんの絵が斬新で迫力があり、
次々と展開する部屋の様子が、実に鮮やかです。
呆然としたラストも、シュールな旅人の姿が、???ながら、
妙に共感してしまいました。
子どもたちも神妙に聞き入ってくれました。