自分の弟か妹が生まれる。
お母さんの出産入院のために、かっこちゃんは山に住むお母さんのふるさとに預けられます。
おばあさんは一生懸命、かっこちゃんの気持ちをほぐそうとします。
どうしてもお母さん恋しさに負けてしまいそうになるかっこちゃんの心。
そんな出来事をいわさきちひろさんの絵がやさしく包み込みます。
緑の中に様々な光景を沈めて、いわさきさんのために書かれた物語のようにも思えました。
表紙の絵がとても印象的。
岩崎京子さんの語る「あかまんまとうげ」の由来にはとても和みました。
お米とあずきを背負って越そうとしたら、暑さで赤飯になってしまったという、とてもおめでたい峠。
かっこちゃんの我慢も、弟が生まれた知らせに救われました。
これからはお姉ちゃんとして、強くなっていけそうです。