マックス・ベルジュイスは、「かえるくん」シリーズでつとに知られているオランダの絵本作家。
「かえるくん」シリ−ズは12冊発刊されており、表紙の絵を見て、あの絵本作家かと思った方も多いはず。
物語は、王様ライオンが一番大切な友達に手紙を書いているシーンで始まります。
大切な友達とは、アメリカ大統領。
王様ライオンは、最初、ワニくんに手紙を託そうとするのですが、付人の郵便で送付した方が早いというアドバイスに基づいて、手紙はポストに投函されます。
ワニくんは、心配でたまらず、やはり、自分で届けようと手紙を追い駆けるのです。
それから自転車によるワニくんの冒険が始まるのですが、どうも王様の国は、アメリカとは海を隔てているようで、手漕ぎボートでの太洋の横断も決行します。
手紙はというと、中々憎い展開があって、嬉しい結末を迎えるのです。
ただ、いろいろな場所を越えていくのですが、物語の起伏に乏しい気がしました。
また、文章が冗長な感じがあり、どちらかというと読み聞かせよりも、小学校低学年の子供が自分で読む類の絵本だと思います。