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おじさんのつえ」 伴門陶汰さんの声

おじさんのつえ 作・絵:五味 太郎
出版社:岩崎書店 岩崎書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,210
発行日:1977年
ISBN:9784265906017
評価スコア 4.53
評価ランキング 7,186
みんなの声 総数 16
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  • 何度でも読み返してしまいます

    “五味太郎”さんの’77年の作品で、かなり初期のものだと思います。

    正直最近まで“五味太郎”さんの絵本とは疎遠だったのですが、
    絵本紹介を読んで面白そうだと思い、手に取りました。

    “五味太郎”さんの絵はどのページを抜き出しても“画”になるところが
    すごいところで、(僕は)とりわけこの絵本は色使いが豊富で、
    グラデーションが効いているところも多く、丁寧に書き込まれた印象と、
    初々しさを感じる作品に思えました。

    おじさんが持つ“つえ”らしきものが、
    ある時は“でんわ”になったり“そり”であったり、“てっぽう”になったりと、
    奇想天外に変化して、子供も大人も読んだら「そうきたか」と唸ってしまうでしょう。
    特にうちの息子は“そり”に乗って滑っちゃうところが
    お気に入りのようです。

    おじさんはいつのまにか森の動物とも仲良くなっていたりして、
    ストーリーがあるようでないようで、どっから読んでもいいような
    自由でゆる〜い空気が流れている感じが好きで、
    何度でも読み返してしまう絵本です。

    ところで“五味太郎”さんをイメージする色って、何でしょうか?
    皆さん一緒でしょうか、はたまた人それぞれ違いますか?

    僕の勝手なイメージですが、緑青色や青竹色、ピーコックグリーン、マラカイトグリーンといった
    緑系統を見ると、すぐに“五味太郎”を感じてしまいます。
    それだけインパクトのある個性を持った作家さんなんですね。すばらしいです。
    もう僕の中にしっかりと根付いてしまっているようです。

    投稿日:2008/05/23

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