デビッドと親友のオスカーはテディベアにオットーという名前を
つけ、いつも三人一緒に遊びます。でも戦争が三人を引き裂きます。
デビッドはユダヤ人だということで強制収容所に連れて行かれます。
オットーは爆風で吹き飛ばされ、アメリカ兵に拾われます。その後
オットーはいろいろなことがあってボロボロになりますが、骨董屋
が丁寧に縫い合わせて修理して店先に置いてくれます。このあたり
を読むと、西洋人にとってテディベアは特別な存在なんだとという
気がします。
その後何年もたってから運良くデビッド・オスカー・オットーの
3人はめぐりあい、一緒に暮らすようになります。オットーが3人
の自伝をタイプライターで打つというハッピーエンドによって、人
種差別・戦争などという暗い出来事があまり深刻にならずにすんで
いるので、子どもに読み聞かせるにはちょうどいいと思います。