全4巻でシリーズ全体としてはヴィンニの約1年間を描いた物語です。
パパとママが離婚していて、それぞれの生活があるけど、二人にとってはヴィンニは「大切な娘」。
離婚はしているものの、この終わり方だと、もしかしたらまた新しい春が生まれるのかしら?という感じにも思えました。
また、はなびやさんも書いていらっしゃいましたが、3巻の終わりの方から、ヴィンニと担任の関係が良好になり、
ラストの方では担任なりのクラスの子どもたちへの教師愛がしっかり描かれていて、読んでいて素敵な気持ちになりました。
スウェーデンでは1,2,3年で一括りの学校単位のようです。4,5,6年の高学年になることは日本の感覚だと中学へ上がるようなものなのかもしれません。
だから、最後の担任との別れはひとしおでした。
1つ1つのセンテンスが短く、かといって、コロコロ話が変わるわけではないので、とても読みやすかったです。
菱木さんの邦訳も素敵でした。また、個人的に杉田比呂美さんの挿し絵も大好きで、読んでいて楽しかったです。