ちょっと絵本らしからぬ風貌の本を見つけ、吸い寄せられるように手に取りました。鮮やかなバックの色に、輪郭のくっきりしたイラスト。著者の森雅之さんが漫画家と分かって「そうか!」と納得しました。絵本と漫画の融合といった雰囲気です。
表紙には黒いねこのぬいぐるみを抱いた女の子がいます。「すみれちゃん」というタイトルなので、この女の子がすみれちゃんだと思ったら、違いました。
女の子の名前はちひろちゃん。ネコを飼いたいのだけれど今は飼えないので、お誕生日におかあさんがつくってくれたぬいぐるみをとても大事にしています。いつか飼うネコの名前の中で、二番目に好きな名前をつけました。それが「すみれちゃん」です。きっと一番好きな名前は、本当にネコを飼うときまでとっておくんでしょうね。
子どもの頃、どうしてもペットを飼いたかった気持ちがよみがえってきて、とても懐かしく思いました。