『オオカミと石のスープ』の時に触れました。
“石のスープ”といえば、ポルトガルの伝統料理。
民話も生まれ、ヨーロッパの各地方へ伝わったようで、石が釘になったり斧になったり。
東洋、中国にも。
この料理名は、現在もポルトガルでは「協力を集める為の呼び水」の比喩に使われるようです。
この作品は、禅宗のお坊さん三人がまさしく「協力を集める為の呼び水」であるスープの力で、村落共同体を再生してみせるストーリーです。
人々が、ともに幸せに生きる生き方が教えられています。
誰かが心を開いて人の為になることをすると、別の人がもっと良いことをします。
その間に、スープは………。
その「誰か」という人になるのが、今の社会では難しくなっていますが、「分かち合うことが人の心をますます豊かにする」と言うことを人間が忘れないと信じたいものです。