うきわを持ち、あどけない表情でこちらをじっと見つめる子猫の姿。
その表紙のあまりの可愛さに、思わず手に取らずにはいられない。
えびおという名前がまたユニーク。満月の夜、誕生日におじいちゃんからもらった不思議なうきわで
秘密の旅へと出かけます。
ちょうど昨年秋に、一人東京旅行をした際、神保町の絵本屋さんで、この作品の原画展が開催されていて、
その幻想的な絵とお話の世界に魅了され、購入した一冊でもあります。
旅の途中で、えびおの心境と重なるところもあり、個人的に思い出深い作品となりました。
娘にも読み聞かせたところ、自分のうきわを引っ張り出してきて、えびおの真似をしてみたり、と彼女
なりにお話を楽しんでいた様子。
満月の夜には不思議なことが起こるもの。
私の知らないうちに、今度は彼女が、夜の旅に出かける日がくるのかもしれないなあ〜。