とってもいい絵本です。でも、残虐なシーンがあるので、☆2つにしました。
下っ端の魔物のベロンとゴッシ。
悪行を重ねる旅に出て、立派な魔物になろうとします。
はじめは、人間の親を殺してしまったことに深く後悔します。そして、その赤ん坊と旅に出るのですが、守りきれず、死なせてしまいます。そして今度は、クマの子を守るために凶暴になって、人間と戦います。
でも、魔物以外のものに情けをかけたので、ベロンとゴッシの体は、衰えてしまいます。
「りっぱなまものになれなかったけど、こうかいしていない」・・と、ちりになってしまいます。
この本では、人間たちは敵で、魔物にたくさん殺されてしまいます。本の中では、描かれていませんが、その人間ひとりひとりにも、家族も生活もあるはずです。
命を、軽々しく描かれているようで、その点は、納得いきません。
魔物は、最後にチリになってしまうのですが、残された、子グマのことを考えると、複雑です。
情けをかけて消えてしまうにしても、子グマの成長を見届けるまで、子グマを守って欲しかった。
そんなことを感じました。
とてもいい本だと思いますが、私はお勧めはしません。