ちょっと怖いお話だと思いました。
みんなと違うことを考えただけで敵とみなされ、牢屋に入れられるシランさん。
現実、傘をささなかったからという理由で囚われることはないと思うのですが、それに似たようなことはあるかも・・・と考えてしまいました。
周りとちょっと違うことをしたりすると、それだけで目を付けられる。
何かあったときに真っ先に疑われる。
そういったことは、この今の社会でもあると思います。
このシランさんの名前。
「知らん」からきているのでしょうか?
傘を差すことがこの国では常識だということを「知らん」だった彼。
捕まる前には、世の中の様々な苦しみ、無実で囚われる人がいることの理不尽さに、まさに「知らん」だった彼。
「知らん」の怖さを見せ付けられた思いです。
深く考えさせられる絵本でした。