ママにものすごく怒鳴られたペンギンの子供。
そのショックで、体がバラバラになって世界中に散らばってしまった...
バラバラになった体を、ママが拾い集めて縫い合わせ、「ごめんね」って、抱きしめる。
あまりに衝撃的な展開に、初めは少し違和感を覚えたのですが、よく考えてみると、怒鳴られた時の子供って、このペンギンの子供のように、心の中がバラバラになっちゃうんだろうな。
そういえば、自分がイライラしてるとき、必要以上に怒鳴ってる時あるよな...
なんて、いろんな思いが浮かんできて、子供をギュッと抱きしめたくなりました。
ところが、そんな親の気持ちとは裏腹に、この本を読み聞かせた後 我が子は「縫っただけで、元通りになるん?」
え??? そんな感想??
やっぱりこれは、親のための絵本?
ある日、子供の小学校(小4のクラス)の読み聞かせで、この本と、別の絵本の2冊(もちろんもう1冊も、おすすめのとてもおもしろい絵本です)
を読んだところ、この「おこりんぼママ」が圧倒的人気。
さすが、4年生になると、感じるものがあるのね。とおもいながら、「どんなところがおもしろかったの?」と聞くと、「体が、世界中にバラバラになって飛んで行くとこ!」!!?
私は、最後に「ごめんね」って、抱きしめるととこに 親のいろんな思いを感じてくれるかな、と期待していたんだけど...
一応、「お母さんたちって、みんなを叱った後、きっと こんな風にムギュッてしたいんだよ」とフォロー(*^_^*)しときました(^_^;)
私にはとても大切な1冊になっています。