私の思い出の一冊です。
挿絵が少しの童話本を小学2年のクリスマスの頃に読みました。
タイトルの“スズ”を“鈴”と思い、読み始め始めの頃は???でしたが、新聞紙の船に乗るあたりでもう夢中でした。
最後のあっけなさに、悲しくなり、子供心に気持ちの持って行きようがなかった記憶があります。
数年後、別の方の訳本で『なまり(鉛)の兵隊』を読み、始めの???が蘇り、やっと解決しました。
息子が生まれ、30余年ぶりに絵本の形でまた出会いました。
読後のリアクションは、私と似ていました。
ストーブ(暖炉)の中にポイと投げ込むのは、よちよちの赤ちゃんだった記憶がありますが、なんとも気まぐれな人間に、おもちゃの運命は翻弄され、気の毒でしょうがありません。
それにしても、兵隊とバレリーナの恋が美しく描かれていて、大人が読むと別な味わいのある作品だと思います。
クリスマスの時期になると、『くるみわり人形』と共に思い出される一冊です。