歯医者に行きたくない男の子とゆうれいのやりとりが楽しい一冊。
いわゆるあの世、地獄を何の苦労もなしに通り過ぎていく子供。
ゆうれいは、「よしておくれよ。あたしゃゆうれいだよ。ちからがないんだから あまりむりをさせないでおくれ」なんてぶちぶち言いながらも、子供を抱っこにおんぶで歯医者まで連れてってやります。
なのに、歯医者を見て逃げていく子供。
去年読んだときはさほど反応を得られなかったのですが、『じごくのそうべえ』を読み干し、すっかりあの世通になった娘は今回は楽しそーうに笑って聞いてくれました。
ラストで、背後から見守るゆうれいは何を思っていたのでしょうか。一緒にとうもろこしをかじったりして仲良くなったのでしょうかね。
これからもお母さんに叱られたらゆうれいの所へ行って、たしなめられたりするのでしょうか。想像が膨らみますね。