全ての作品を読んでいるわけではありませんが、斉藤洋さんは、大好きな作家さんの一人です。
この作品はフィクションとも取れるし、ノンフィクションとも取れるとても『不思議な』物語です。
いくつかのエピソードはきっと間違いなく本当にあったことでしょうし、こういう母方の実家があって、この作中に登場する伯父さん(母の兄)やおじいちゃん(母の父)や、近所のなんでも屋(?)“きっつぁん”は、確かにいたんだろうな〜。
と思います。
斉藤さんの作品の面白さの根源、ここにあり!です。
正直最近読んだ本の中でピカ一で面白くて、読み出したら止まらなくなりました。
この斉藤さんの母方の田舎は、上野から日本海側へ向かうどこかで、新潟まではいかない場所、私の推測では新潟寄りの栃木か長野辺りではないか?と、みています。
森田みちよさんの挿絵がすごく文章にあっていて、イメージを膨らませるのが楽しかったです。
とても読みやすいので、主人公(斉藤さんの小学校時代のお話なので)の「ぼく」と同じくらいの年頃、特に10歳から12歳くらいの子どもたちにお薦めしたいです。
やはり日本でも海外でも『不思議なもの』と遭遇できるのは11歳まで(12歳になるまで)なんですね〜。
そう、不思議なもの・特に物の怪の類が好きなお子さんにはぜひ読んでほしいですね〜。