評判の良い絵本という事で購入しましたが、
読後感がいまひとつでした。
『自分は自分。他とは違っていいの』
それも大事な事だと思います。
でもね。
あかねこちゃんの事を一生懸命に支えよう、
何とかして自分達と一緒にしようとしている家族の気持ち、
何だか蔑ろにされているようで、悲しくなりました。
家族から離れて、別の町であおねこくんに出会って、
新たな自分の家族を持ったあかねこちゃんは良いでしょう。
でもね。
もしかしたら、出て行ってしまったあかねこちゃんを忘れられず、
ずっと探しているかもしれない家族の事、
何故そのままなのかな?
家族って、自分の都合だけで捨ててしまえるものでしょうか?
どうして出て行く前に『自分は自分』と伝えられなかったのでしょうか?
自分を突き通す強さも大切だけれど、
他人の心を分らないようじゃ、ただの自分勝手だと思うのだけれど。
多分、この本はこの先子供には読ませないと思います。