社会福祉学修士の作家による作品。
感情の大切さがテーマで、悲しい時の対処の仕方を子ども向けに優しく伝えています。
仲間外れにされた時、話を無視された時、いじわるされた時など・・・。
悲しみの具体例を提示した上で、
そんな時には、「悲しい」と誰かに伝えることが大切、と語りかけます。
かわいい動物たちのキャラクターですから、小さい子にも共感できると思います。
悲しみを乗り越えるプロセスがストン、とわかるような気もします。
ただ、場面展開がたくさんあり、主人公も衣装替えしているので、
小さい子には、主人公はどの子か、少し戸惑うかもしれませんね。
巻末には、作者から保護者・先生へのメッセージ。
これはヒントになりそうです。
子どもの悲しみに寄り添うために、また、大人自身も悲しみと向き合えるように
そっと参考にしておきたいです。