一人ぼっちのみずいろのぞうが、川に沿って旅を始めました。
何かを期待していたのでしょう。
nakabanさんの描く旅路の風景は、心象風景のようでもあります。
ぞうは、流れて来たりんごの木を共にして旅を続けます。
物知りのりんごの木は、知識の木のようでもあります。
みずいろのぞうは、仲間のぞうたちが暮らす場所にたどり着きました。
でもそこで留まらなかったことが不思議です。
みずいろのぞうは、仲間が欲しかった訳ではなかったのですね。
川の終着点で、ぞうはりんごの木に別れを告げます。
もっともっと先に行きたくなったのです。
この気持ちが、旅の姿かも知れません。