不気味な物の組み合わせ。よくぞこういうものを想像してくれました!
さすがです。納豆を見るたびに思い出して、笑ってしまいます。
納豆好きの少年が、スーパーマーケットで偶然に見つけた「ゆうれい納豆」。
食べてみると、幽霊としてのスキルアップができるという、恐ろしい商品です。
よくぞ実用化、製造販売にこぎつけましたね!販売している会社を訪問してみたい。パッケージの、「安心 ゆうれい豆100%」の表示も、自信の表れ。
こんなゲテモノを食べてみようという少年の勇気と好奇心も素晴らしい。
そうそう、子どもは面白そうなものや、怖いもの見たさで行動するところ、あるね。
自分が子どもの時も、お化けとか幽霊とかにやたらに興味があった時期がありました。
納豆をいざ開けて、箸でかき回した後が、本当に怖い。トラウマになりそう(笑)
絵描きも、よくこういう絵が描けたな!と思う。素晴らしい不気味さ。これは実際に遭遇したら、逃げ出す事請け合い。妙に現実味があって、納豆の匂いがしてきそうな気がしました。
あんなに怖がっていたのに、食べたらおいしい。商品イメージと実際の味わいとのギャップがすごすぎます。そして、少年の表情の変わりっぷりもすごすぎます。
これは楽しいだろうなあ。
しかし、幽霊効果はいつまでつづくのだろうか?本物の幽霊はいいけど、少年がいつまでも幽霊声だと、友達がいなくなるぞ〜。イヤ、逆に、人気がでる?
いろんなところにつっこみながら、最後までたっぷり楽しめる絵本です。
素晴らしいユーモアのセンス。名作絵本です。ぜひ、お試しください。
その後、本当の納豆をぜひ、お召し上がりください。幽霊味が感じられて、なんともいいがたい、面白さ。ご家庭でも体験できますよ。