小説家の書く絵本とは
どんなものかな?と興味半分で読んでみました。
誰でも、いつでもそちら側にいくかもしれない、
心の奥底に秘めている可能性。
いつの間にかそこに引き込まれてしまうかもしれない、
隣に、そこにある闇たち。
こちらがいつのまにか追い詰められているような、
全てを見透かされているような、圧迫感を感じます。
言葉もそうですが、絵も色調も怖い。
白を基調とした冒頭から、知らない間に蝕まれているように
読み進めるうちに黒く染まっていくのです。
こういう本があっても良いと思いますが、
なんだか読んで息苦しくなってしまいました。
私は、自分の本棚には置きたくありません・・・