もう何年、動き続けているのでしょう、130年!
北海道札幌が、まだ140年ほどの歴史なのに、とても感慨深いです。
私たちも見習って、これからも努力を刻まなければ…。
ひだの画伯の、素朴な絵がすてきです。札幌の時計台によく似合って。
見返しの、手書きの時計機械構造が、ますます興味を誘います。
昭和になってから、金融恐慌・経済苦にあえぐ日本には、
時計台を守る余裕などなくなっていたのでしょうね。
時計師・井上さんの職人気質に火をつけた時計台が、再び息を吹き返す、
その瞬間の再現でしょうか、自分の懐中時計と塔の時計を合わせる、
ワイヤーを巻き上げると、ゆっくりと塔の針が動き出す、
「カーン、カーン、カーン」、鐘が町中に響き、人々が時計塔に振り返る…。
胸がキューンとする、大好きなページです。
「大きな時計台 小さな時計台」、タイトルを噛みしめます。
ひとの考えはすぐ、靡くものですから、淋しいです。
井上さんに、こころから感謝せねばなりません。
すばらしい絵本に、感謝