今は3月。旅立ちと、新たな出会いの季節。そんなこの時期にぴったりな絵本だと思います☆
都会から山へと引っ越してきたぶたのズーフ。
お友達が欲しくて「お友達募集」の張り紙を。暫くして届いた手紙には「お話を作ったので読んでみてください。〜〜〜。続きを考えて下さい。そしてお返事を下さい。返事をくれないと食べちゃうぞ。クロアシ」と!
折角届いたお手紙なのに…。食べられたくないズーフは返事を書きました。それからズーフと正体不明の恐ろしいクロアシとの手紙のやり取りが続きます。ああ言えば、こう言う。アイデアとアイデアのぶつかり合いの手紙がハラハラドキドキ、面白いです。
何度も手紙のやり取りをしているうちに、お互いに変化が。ズーフは怖かったクロアシの事を手紙を通して怖さ以外の何かを感じ取りました。そのズーフの感性に感心しました。
ズーフの優しいところが、手紙に表れていてとても良かったです。
表現の下手な子、恥ずかしがりやさん、威張っているけど本当は小心者、他の人の気持ちを知るのって難しいですね。でも、逃げてばかりじゃなく、また焦る事無くてゆっくり分かり合えば実はとってもいい子だったりすることを教えてくれる絵本です。
ズーフやクロアシの不安な表情がとても臨場感があっていいです!私の好きなタイプの可愛い絵で読みやすかったです。