荒削りな木版画が強烈に目に訴えてきます。
アフリカで、子供たちと遊び人気者だったすてきなダチョウのエルフ。
仲間を護るために戦い、片足を失い、衰弱していきます。
大好きだった子供たちと遊ぶことすら出来ません。
そして徐々に皆から存在すら忘れられていきます。
それでも、仲間たちが再度襲撃されたときに最後の力を振り絞り戦います。
読んでいて手が震えました。ここにはなんの飾りもなく物事の本質が描かれているからです。
現実はときに残酷です。
犠牲は、報われることなく忘却の彼方へと追いやられるものです。
それでも、なにか残るとしたら、、、。
そんなことを考えさせられる本です。
ラストは本当に感動的です。